「放蕩オペラハウス」さんのところ

 「放蕩オペラハウス(http://www.h-opera.com/)」のアニメ版Fateの感想もかかれているワダツミ氏が、「絶望的な実力差で自分が弱点にしかならないとわかってても「一人で戦わせるわけにはいかない!」という想いで不退転ぶりを発揮するのを勇気ある行動と評するかどうかってのは作品のノリで大きく左右されるわけですが、皆さんは如何でありましょうか」と書かれていたので(http://www.h-opera.com/200603c.html)、メールフォームからここで書いた事のまとめ的な事を参考意見の一つ程度になればと送らせていただいたところ、リンクをはった感謝の一言がありました。こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます。。
 送ったメールの内容自体は載っていませんし、基本的にはここに書いた事のまとめでしかないのですが、もし気になる方がいらっしゃった場合のため、自分ところに載せておきます。

 はじめまして

 Fateの士郎の行動がいかがな物かとの事ですが、私も気になって原作を一通り終えてみて比較してみたのですが、アニメ版の作劇、演出ミスです。
 自分のブログに書いた事のまとめですが、こう見ています。

・士郎の一人称視点の原作ではさほど気にならなかった行動でも、外からの視点になったアニメ版だと問題点が目立つようになる。その調整をするべき。
・士郎の一人称視点の原作では、実際に言動をあらわす前に、心中での冷静な判断や葛藤などが充分に描かれた上で、それでもあえて馬鹿な言動をとるというようになっていたのが、外からの視点になったアニメ版だとそのあたりのほとんどが省略されてしまったので、複雑な内面を持つ無鉄砲では無く、ただの無鉄砲馬鹿になっている。独り言、台詞のアレンジ、ボイスオーバーなど、士郎の心中を描写しうる方法はいくつもあるのに、それをまるでしていない。
・セイバールートと凛ルートの話を一本分につなげたので、危険に遭遇する回数も二倍近くに増えてしまい、しかも単純な前後のつじつまあわせしかしていないので、何度も危険に遭遇するのに自覚がないというフィルム上の結果になっている。
・士郎の性格的欠点を描くストーリー展開なのを意識しすぎて、原作以上に強調しようとさえしている。