いまこそ知りたい自衛隊のしくみ
半ばほどまで読む。
前から、なんとなく疑問だった、「世界第二位の国防支出」でありながら、「世界第二位の軍事力ではない」、その具体的理由。
「人件費が、全体の45%を占めるほど、やたら高い」「自主開発した兵器を国外に売れず、生産数が少なくなるので、量産多売効果による低価格化がされずに、兵器調達コストも高くつく」という、要するに、物価の高い町で生活するのにたくさん出費しているからといって、お金持ちな生活をしているわけではないという事。
追加
読了。
現在のような武器輸出禁止は高度経済成長期の後で、それまでは、輸出品目として売っていて(しかも、米国製兵器のコピーまがい)、当時はアジア一の武器輸出国とのこと。それ以降は生産台数が少なくなり、量産効果や多売による利益が見込めなくなり、メーカーは商売にならないので、政府の援助(というか継続の要請)がないとやっていられないとの事。
表面的には「好戦的」にみえる国防支出の高さが、実は、武器輸出をしない事による代償が一因とは、物事は表裏複雑という事で。
- 作者: 加藤健二郎
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2004/01/16
- メディア: 単行本
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