書籍

モンテ・クリスト伯 第六巻、第七巻(完結)

読了 ダンデスがモンテ・クリスト伯爵を名乗って現れた第三巻あたりからは、ゆったりしたペースで進行していましたが、5巻後半からは怒涛の展開。 伯爵の苦悩ぶりが克明に描かれている。ついに復讐の実行段階に入るが、第一ターゲットのモルセールへの復讐に…

ジェリー・アンダーソン自伝 サンダーバードを作った男

読了。 ジェリー・アンダーソンの成功は、ルー・グレイドという良い仕事をさせてくれる優れた上司の貢献も大きかったという事がわかった一冊。 番組制作をいかにコストパフォーマンスよく行うか*1、ビジネス上の数々の困難や、結婚生活などのプライベートの様…

萌えよ!戦車学校 02式

読了。 普通の戦車解説に女の子が出て来る漫画やイラストが挟まっているだけだった前回に対し、女の子部分と戦車解説部分がシームレスに。 しかしコスプレした女の子が戦車のに乗っているイラストを見ると、「戦車(特に実戦で使っているの)は汚いし、中は臭…

モンテ・クリスト伯 第五巻

読了 損失が徐々に増えていくダングラール、モンテ・クリスト伯爵とヴィルフォール検事のお互い変装しての追跡と偽装、事情を完全に知っている伯爵と気配だけ感じ取っているメルセデスの微妙な関係、エデの過去と次第に明らかになっていくモルセール伯のギリ…

ジェリー・アンダーソン自伝 サンダーバードを作った男

読み進めている途中。 しかしまあ書評を見ていると、相当誤訳が多いもよう。そのへんは心して読まないと。 一族のルーツや少年時代、結婚歴など見ると、まだサンダーバード製作の頃まで進んでいないにも関わらず、相当波乱。 プライベート以外で気にとめたとこ…

月刊モデルグラフィックス

購入。 今回はメッサーシュミット特集。私は航空機系ネタにはどうも疎いのですが、メッサーを1/72で一つぐらいは、という気にさせられます。

ロード・オブ・ザ・リング 公式メイキングブック

これを読んでつくづく思うのが、あちらの映画のミニチュアワークが実際のフィルム上ではそうと気付かないほど自然に映っている事。 作り込みの細かさや、照明のあて方、CGなどによる追加加工などが合わさっての事ですが、やはり不思議に思えてくる。 昨今では…

トリマルキオの饗宴

『ローマ帝国の神々』と同じく、id:mallionさんが先に読まれていた本(http://d.hatena.ne.jp/mallion/20060313)。 古代ローマ帝国の小説『サテュリコン』の内で現存している『トルマルキオの饗宴』の部分から、当時の社会や風習を解説した本。 『トルマル…

仮面ライダー本郷猛の真実

読了仮面ライダー 本郷猛の真実作者: 藤岡弘出版社/メーカー: ぶんか社発売日: 1999/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

ローマ帝国の神々

読了 id:mallionさんが既に読まれていた物(http://d.hatena.ne.jp/mallion/20060309)。 古代ローマ帝国で信仰されていた各種宗教について、よく採り上げられるギリシャ・ローマ系とユダヤ教、キリスト教のみならず、簡単に語られるだけの事が多いエジプト系…

星に向かって

読了。 スタートレック(TOG)のミスター・カトー(ミスター・スールー)役のジョージ・タケイ氏の自伝。 スタートレック関係以外には、冒頭の、少年時代の太平洋戦争時の日系人強制収容、俳優と議員立候補を筆頭とした政治活動を同時にしてどのような事があ…

死ぬまでに観ておきたい映画1001本

普通100本ぐらいを挙げるのを、大胆に1001本を扱っているので興味を惹かれて呼んでみた本。 読んでみると、映画というジャンル全体で抑えておくべき映画を紹介していくという本なので、映画の歴史を100年とすると確かに一年につき十本で、100年分で1000本挙げ…

長門有希の100冊

CAXの日記 http://d.hatena.ne.jp/CAX/20060417 私が読んだ事があるのは、かろうじて25冊強。しかもかなり昔なので内容をほとんど忘れているのも数冊。特に『僧正殺人事件』は読んだ事があるはずなのに内容を全く思い出せない。

織田信長合戦全録

先日読んだ『信長軍の司令官』の著者の前著。 まず何より価値があったのが、変に想像を働かせるよりも、徹底的に資料を読み込み、その位置付けや信頼度などを検証した上で論じている事。 著者は信長の、特に前半の強さの核は、速攻と強力な直属部隊の要請維持…

信長軍の司令官

読了 信長の軍が、初期の小大名状態から大勢力になった頃までの、組織編成の変遷や構成等を述べた著作。 個々の武将についての経歴や仕事、位置付けについて、よく見る人物紹介より突っ込んで、やや違った観点から評しているのが面白かったです。 美濃と戦って…

明治デモクラシー

読了 大正ならぬ明治の自由民権等のデモクラシー運動。 外国進出への危機感からとにかく大慌てて新政権、新社会を打ち立てた後、後付け的に理念を模索した当時の人々の思想や行動を事細かに追った本。 ただ、著者は「そちらには興味はもてない」とあえて省略は…

ガンジーの実像

読了 ガンジーの業績、思想、各方面からの評価などを列挙して解説した本。 ガンジーの非暴力運動の働きかけがしばしば暴力的な活動に火に油を注いでいた事や、前近代や農村の美化、食品や健康などに関する(さすがにほとんど賛同者がいなかった)明らかにあ…

ビザンツ帝国史

読了 上記と同じくビザンティンの盛衰を解説した本。クロスチェック的に読む。ビザンツ帝国史 (文庫クセジュ)作者: ポールルメルル,Paul Lemerle,西村六郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 2003/12/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (9件)…

生き残った帝国ビザンティン

読了 古代ローマの東西分裂から滅亡まで歴史の解説。 しかしあらためて見ると古代ローマの東西分裂から滅亡まで一千年間もの長さ。日本でいえば、600年ごろの聖徳太子の時代から1600年ごろの江戸幕府の成立まで。当然、政治のシステムや、社会経済的状況もそれ…

シェイクスピア映画論

読んでいる途中。 去年あたりから、シェイクスピア関係をぼちぼち観賞したり関連書籍を読んだりしていたのですが、演劇方面には疎いので手探り感が強かった。 それに対して図書館で見つけたこの本、知りたい事をかなり詳しく書いている。演劇・映画製作や批評…

古代ローマの日常生活

古代ローマの、辺鄙な地方都市国家から帝政時代のキリスト教化する前までの、衣食住とその変遷について 「古代ローマは退廃していてそれゆえに滅んだ」という安易な俗説を批判し、冷静に、衣食住や倫理通念などのの変遷を連続した変化として解説したり、それ…

デパートを発明した夫婦

19世紀に始めて現代的なデパートを作ったブシコーとその事業について。 それまでは必要だから買うというのを、店の方から購買意欲を喚起するように逆転させたなど、興味深い分析が色々。 同じ著者で、同時代のフランスの新聞王ジラルダンについて述べた著作も…

クレオパトラの謎

吉村作治氏の著作で、年始のテレビ番組の元ネタと思われるもの。 「カエサルはクレオパトラから強い影響を受けた」という見解で書かれている。 カエサルファンである塩野七生氏の著作と比べて、暗殺される直前のカエサルを、体調不良と職務の疲れでいささか耄…

我が名はネロ

安彦御大による古代ローマのネロ帝を題材にした物語。 ネロといえば、一般的にはキリスト教を弾圧したりした暴君。ある程度歴史を知っていると不相応な地位と責任を押し付けられた気の毒な青年。この物語は後者の見かたで、ネロともう一人ゲルマニア出身の青年…

モンテ・クリスト伯 第三巻

読了。伯爵がパリの社交界デビューをしたあたりまで。 原作を読んでいると前田アニメ版『巌窟王』が、伯爵の得た力について、財宝と教養から超自然的な悪魔に変更したのかわかった。 原作では、苦しい獄中生活を経たとはいえ、経済力という力、教養の愉しみ…

トールキンズワールド―中つ国を描く

中つ国を題材にした画集。 映画版三部作で、これ以上のものはなかなか出来ないであろう映像を見せてもらいましたが、やはり絵というのも風情がある。なによりも、テキストメイン+絵というのが『指輪物語』等にしっくりくる。トールキンズワールド―中つ国を…

『鼻行類』とはなつかしい

id:NATROMさんがふと思い出して、取り上げていた、『鼻行類』。 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20051110 科学でバカネタをやるなら、このようにやるべきという、模範。生態系に関する本格SF、架空論文としても、よくできていて面白い。 「『空想科学読本』は…

物語 ユダヤ人の歴史

物語 ユダヤ人の歴史作者: レイモンド・P.シェインドリン,Raymond P. Scheindlin,高木圭出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

パールハーバー トップは情報洪水の中でいかに決断するべきか

歴史上の大事件は、しばしば後知恵で見ると、「どうしてこんな大きな見逃しをしたんだ?」という事があり、そこから「こんな簡単な事がわからないなんてありえない。何か、深い策略があったに違いない」という考えにいたる事がある。 しかし、実際その場にい…

空想科学読本についての話の余談

柳田理科雄氏の空想科学シリーズなどについて、「間違いはいろいろあるが、笑えるし、何よりそれで科学的関心と見識を広めてくれるではないか。間違いを問題にするべきではない」という方々を、しばしば見かけてきました。 他にも「大雑把な解説でも、健康に…