アントニーとクレオパトラ
チャールトン・ヘストン主演兼監督の、同名のシェイクスピア作品を原作にした1971年の映画。
ヘストン演じるマーク・アントニー(アントニウス)は、生粋の武人にして大ジュリアス・シーザー(カエサル)亡き後の第一の覇者らしき風格にあふれ、若い政敵オクタヴィアン・シーザー(オクタヴィアヌス)を圧倒する説得力にあふれています。アントニーと覇権を争う若シーザーさえも、アントニーの勇猛さと風格を称え、自分にとってのチャンスである彼の堕落を嘆く。
そのアントニーが、クレオパトラへの恋ゆえに、多くの決断を誤り、自分自身もそれに機器を感じ、克服しようとし、時にはクレオパトラを呪いもするも、ついに恋に準じてしまう愚かさと悲しさ。
本来の舞台劇などでは、同じ題材で、さらに出来の良いものも多くあるようですが、残念ながら入手できず。
評価:70点