映画

モンテ・クリスト―巌窟王―

2002年 イギリス・アイルランド合作 131分 監督:ケヴィン・レイノルズ 出演: ジム・カヴィーゼル, ガイ・ピアース, ダグマーラ・ドミンスク, リチャード・ハリス 先日読了した『モンテ・クリスト伯』の近年の映画版。 総評は、不満はあるが、さりとて時間や…

黒の報告書

大映 1963年 白黒 94分 監督:増村保造 出演:宇津井健、叶順子、高松英郎、見明凡太郎 法廷物。 城戸検事演じる宇津井健の、前半の捜査から告発までに到る好調さと、裁判でそれがひっくり返ることによる憤り、ラストの失意の落差は十分描けていましたが、話…

黒の試走車

大映 1962年 白黒 97分 監督:増村保造 出演:田宮二郎、叶順子、高松英郎、上田吉二郎、船越英二 時間的余裕ができたので録画していたものを、ぼちぼち観賞。 この映画のテーマ自体はわかりやすく、組織の犬になって人間性を失うことへの批判。 この映画の風…

ジェリー・アンダーソン自伝 サンダーバードを作った男

読了。 ジェリー・アンダーソンの成功は、ルー・グレイドという良い仕事をさせてくれる優れた上司の貢献も大きかったという事がわかった一冊。 番組制作をいかにコストパフォーマンスよく行うか*1、ビジネス上の数々の困難や、結婚生活などのプライベートの様…

ジェリー・アンダーソン自伝 サンダーバードを作った男

読み進めている途中。 しかしまあ書評を見ていると、相当誤訳が多いもよう。そのへんは心して読まないと。 一族のルーツや少年時代、結婚歴など見ると、まだサンダーバード製作の頃まで進んでいないにも関わらず、相当波乱。 プライベート以外で気にとめたとこ…

ロード・オブ・ザ・リング 公式メイキングブック

これを読んでつくづく思うのが、あちらの映画のミニチュアワークが実際のフィルム上ではそうと気付かないほど自然に映っている事。 作り込みの細かさや、照明のあて方、CGなどによる追加加工などが合わさっての事ですが、やはり不思議に思えてくる。 昨今では…

星に向かって

読了。 スタートレック(TOG)のミスター・カトー(ミスター・スールー)役のジョージ・タケイ氏の自伝。 スタートレック関係以外には、冒頭の、少年時代の太平洋戦争時の日系人強制収容、俳優と議員立候補を筆頭とした政治活動を同時にしてどのような事があ…

死ぬまでに観ておきたい映画1001本

普通100本ぐらいを挙げるのを、大胆に1001本を扱っているので興味を惹かれて呼んでみた本。 読んでみると、映画というジャンル全体で抑えておくべき映画を紹介していくという本なので、映画の歴史を100年とすると確かに一年につき十本で、100年分で1000本挙げ…

シークレット・ウィンドウ

ビデオで観賞。 実は先に話の仕掛けを知っていたので、仕掛けを知った上で、このように見せるかという見かたでは楽しみましたし、事前に知らなくても中盤ぐらいには気付いていたでしょうが、できればトリックの種を全く知らないまま見たかったです。 この手の…

機動戦士ZガンダムIII-星の鼓動は愛-

映画版『機動戦士Ζガンダム』第三部『星の鼓動は愛』。 とりあずネタバレなしの手短な感想。 テーマは「カオス的状況」。 テレビ版『機動戦士Zガンダム』の問題点として言われているのが、勢力が多くいり込み過ぎている事。 ところがこの映画版、それを整理す…

禁じられた遊び

BSで放送していたのを観賞。 あらためてみてみると、百人中九十九人はホラー物やサイコ物にしそうな話だなあ。 そういう話を、戦時下という状況で微妙にずれた子供の秘密基地遊びの顛末として淡々と描いた着目と表現の力量が、素晴らしいです。

蜘蛛巣城

黒澤明監督による『マクベス』の翻案作。私が『マクベス』を最初に見たのは、台本なども含めて、『蜘蛛巣城』がはじめて。 オーソン・ウェルズ版『マクベス』と比較するために再観賞。 買い物で例えれば、ウェルズ演じるマクベスが「本人の自発的な買う気や持…

伊福部昭氏死去

......お悔やみもうしあげます

夜の大捜査線

BSでやっていたのを他の作業をしながら見ていたので、あまり集中してみておらず。 主人公の北部の黒人刑事が舞台南部で、ずいぶんと差別的な扱いを受けると思ったら、1967年の映画。公民権運動ブームの少し後ぐらいか。 主人公と対立と協力をする現地の白人所長…

マクベス

オーソン・ウェルズ版。 魔女の予言に惹かれ、王殺しの誘惑にかられつつ、良心やリスクの事を考え躊躇し、妻に促されて葛藤するマクベス(オーソン・ウェルズ)を見ていると......まるで、雑誌誌の商品紹介を見て店まで来たものの、財布の中身などを考えて躊…

シェイクスピア映画論

読んでいる途中。 去年あたりから、シェイクスピア関係をぼちぼち観賞したり関連書籍を読んだりしていたのですが、演劇方面には疎いので手探り感が強かった。 それに対して図書館で見つけたこの本、知りたい事をかなり詳しく書いている。演劇・映画製作や批評…

『フライトプラン』のCMを見て

『バルカン超特急』?

宇宙戦争

見たのは去年ですが今更。 評価する人の割合もある程度ありましたが、不評の方が多かったこの映画。 実際見てみると「どうしてあんなに不評だったのだろう」と思えてくる。いや不評な理由もわかりはするのですが。 スピルバークは特に意識したわけではないでしょ…

男たちの大和

あまり期待していませんでしたが、評判がわりかし良いので、『キング・コング』観賞の前座のつもりで行ったら、思いのほかよかった。 まず、戦艦が膨大な人数のマンパワーで動かされていて、機銃一つの兵士にも厳しい訓練があり人間関係があり日常生活がある…

キング・コング

先週見に行っていましたが今ごろ感想。 まず感心したのが舞台をオリジナルの上映時期と同じ1930年代にして一種の歴史物にした事。たしかに昔の映画だとあの時代でないと成立しにくい部分が色々ありますので、オリジナルを尊重するならこれでいい。 そして音楽…

キートンの即席百人芸

サイレント。 キートンの一人多役を、1921年という時代の技術でどうやって映像にしているのか、あの時代の映画にはさすがに疎いのでよくわからず、興味深い。

劇場版 カードキャプターさくら

BSで放送。 はにゃ〜ん分補給

花の咲く港

木下恵介氏の監督デビュー作。 島の村に、村の昔の名士の息子を名乗って、その名士の造船事業を再開しようと持ちかける、ペテン師二人。しかし、島の人々の期待の大きさと、次第に進んでいく事業を見て、二人は良心の呵責を感じ.....という話。 しかしながら…

閉ざされた森

レンジャー部隊の訓練中に起こった、不可解な死亡事件。しかし、関係者の証言は食い違う。そして明らかになる真相は? という話ではありますが、失敗作。 証言の食い違いや、どんでん返しを見る以前に、あまりにも、それぞれの証言の内容や、関係者の数が込…

機動戦士ZガンダムII-恋人たち-

総評としては、「恋人たち」のタイトルのごとく、様々な恋人たちを描けていましたが、反面、「恋人たち」が別々に描かれるので、全体としての起承転結が弱い映画。 第一部、第二部共に、しばしば、「総集編だから話が飛び飛び」と言われていますが、冷静に考…

機動戦士ZガンダムII-恋人たち- まずは戦利品

午前中の仕事を休んでみに行っていて来た。戦利品。 感想はまた、午後の仕事が終わってから。

『映画瓦版』の『仮面ライダー THE FIRST』試写批評

http://www.eiga-kawaraban.com/05/05100702.html 出だしが、「「仮面ライダー」1号&2号を現代風にリメイク。脚本をもっと工夫してほしかった」。 詳細を見ても、悪い意味で、いかにも井上敏樹な脚本。 「仮面ライダーの話とはまったく関係ない話が交互に…

丹下左膳 飛燕居合斬り

監督:五社英雄 丹下左膳:中村錦之助 丹下左膳物を見るのは、これが始めて。 丹下左膳とはこういう物かと思いながら楽しんで見ましたが、後で調べると、この、こけ猿の壷争奪のストーリー、最新作も含めて、映画でも何度も作られている題材。 見比べてみる…

劇場版『機動戦士Zガンダム・1』を観て ササキバラ・ゴウ氏

批判的な感想の多くは、「旧作画云々」「ハイペースすぎてわからじゃないの」という、短慮でピント外れな、劇場版Ζ第一部。 そんな凡百の戯言とは、まるで次元の違う、すぐれた批判的感想を、ササキバラ・ゴウ氏が自サイトに掲載。http://homepage3.nifty.co…

スター・ウォーズ ジェダイの帰還 特別編

テレビ放送しているのを観賞。 かくして、帝国の圧政は打倒された。皇帝でも予期し切れなかった、ルークの戦いを拒む執念と......全くの計算外だった、もりのくまさんたちの大活躍によって。 『シスの復讐』を見た後だと、対照的に作られているのが、あらた…