うたわれるもの 第7話 「皇都侵攻」

 冒頭。ハクオロは今日も元気に鈍器で、撲殺したり喉を潰したりしています。
 以前から敵方が見せしめのつもりでしていて、今回はルワンギがやっている行為は、いかにも能無しらしい、敵の戦意をくじくつもりでかえって上げてしまう半端なやり方。それを命令するならあんな小物くさくてはいけませんし、焼討ち殺戮は一貫した態度で徹底してらなければならないのに場当たり的で中途半端、そのくせ鞭とついになる飴(領主の立場の保証)とかを提示していない。
 モブの多い戦闘だとCG作画による人間の動きが妙にカクカクしているのが微笑ましい。まあ、あまり恵まれていない製作状況のようですから。
 城攻め。結果的には割とあっさり城壁を越えていましたが、防御側が矢を多数放ってくる状況では盾の類を構えた上で突撃しないと。
 「その場の勢い、それはときにはタキオン粒子よりも加速する(『メダロット』のナレーションより)」で決起して一国制圧までにいってしまいましたか。こういうのは現実では勝った後のビジョンも人材もないので自壊して、二番手以降の反面教師で終わりがち(例:関東独立化に失敗した平将門と成功した源頼朝)。
 この国はどの程度の規模でしょうか。「皇都」という大層な名前のわりには日本の戦国時代半ば(豪華な石垣や堀が無かった時期)の中規模程度の城な事や、この程度の反乱でやられてしまったイメージ的には、せいぜい甲斐の国とか尾張の国とかその程度が、下手をすればもっと小さいように思えるのですが。
 ベナウィはやはり人物描写の微妙なニュアンス不足していて、自分の立場や所属に対してシニカルというより、ハクオロたちに都合のいい行動を勝ってにしてくれるだけに見えてしまう。