涼宮ハルヒの憂鬱 第5話「涼宮ハルヒの憂鬱III」

 原作一巻『憂鬱』*1だと事件が予兆から本格的に進展する前の説明編的な位置付けでしたが、アニメ版では『憂鬱』をメインに他の短編を間に挟むという変則的なシリーズ構成で、まず普通でないメンバーや状況を提示してそれを後から説明するという形に改変している。
 原作物をどの程度アレンジするかというのは常に悩ましい問題ですが、『ハルヒ』の場合は、話のアレンジしないまま、公開する順番を入れ替えるという方法をとっている。これは「非常識な超監督(今回の話でハルヒは世界の”監督”である事が明かされた)作品」という演出意図もあってのもので、そうそう使えませんが、なかなか上手いやり方。
 今回の話自体は初の理解者(と思っている)であったキョンが、離れて他の女性メンバーと行動するのに、ハルヒがヤキモチをやくというシンプルな物。

*1:一巻に軽く目を通しておきました。ただアニメ版を見る楽しみのために細部はあえて読まず