ジェリー・アンダーソン自伝 サンダーバードを作った男
読み進めている途中。
しかしまあ書評を見ていると、相当誤訳が多いもよう。そのへんは心して読まないと。
一族のルーツや少年時代、結婚歴など見ると、まだサンダーバード製作の頃まで進んでいないにも関わらず、相当波乱。
プライベート以外で気にとめたところ。
- (映画を見た経験のない地域の観客向けの仕事の経験から)パンをすると山が動いたように思われるし、クローズアップすると足が無くなったように思われるし、普通数のシーンをつなぐこともできなかった。この経験を通じて我々は皆、映画の見方を教育されている事実に突如として気がついた。
- (人形劇ドラマの仕事をはじめて受けて)興味も経験も全くなかった。でも仕事を引き受けた以上やるしかなかった。この仕事を我慢して乗り越える唯一の方法は、何か新しい今までの人形劇に無い手法を付け加えることしかなかった。
- 子供も大人向けの番組を見たいんだ。政治番組やニュースを見たいとは思わないかもしれないが、アクションやアドベンチャーの要素があるものならなんでも好きなんだ。
- 子供と一緒に見ることもなる親も退屈にさせない番組作りという観点で作った。
- オープニングシーンにはいつも迫力あるダイナミックさが必要とされる。映画を見る観衆は金を払ってチケットを買うので、どんなにつまらない映画でも最低20分は席を立たない。だから映画はできるだけソフトに開始して山場を作る。しかしテレビの視聴者はそうでなく、最初の何秒かが勝負なんだ。
- 観客がその登場人物に関心がなかったとしたらどうする。平和なシーンをまず作り、悪党どもがそれをぶち壊し、彼らのみに秒刻みで危機が迫るというプロットを作る。そういう展開にしなければ、物語は効果的に進まない。
- 予算や人形劇ゆえの様々な制約から、ジェリーは無駄を防ぐために、各シーンのテクニカルな情報を箇条書きにした、非常に手の込んだ脚本を書いた。
- 作者: ジェリーアンダーソン,マーカスハーン,サイモンアーチャー,Gerry Anderson,Marcus Hearn,Simon Archer,アーカス吏津子
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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