シークレット・ウィンドウ

 ビデオで観賞。
 実は先に話の仕掛けを知っていたので、仕掛けを知った上で、このように見せるかという見かたでは楽しみましたし、事前に知らなくても中盤ぐらいには気付いていたでしょうが、できればトリックの種を全く知らないまま見たかったです。
 この手のトリックは、小説向けで映像作品では成立しにくいのですが、「鏡」を象徴的に使うなどして唐突に見せないようにしています。
 それ以上に、この話を成立させているのが、主人公の小説家を演じるジョニー・デップの演技力。次第に壊れていく演技が圧巻で、それでこのトリックの説得力を成立させている。特にオチの、憑き物が落ちたのと、奈落の底まで沈みきったのと、両方を同時に感じさせる表情が見事。
評価:55点