Fate/stay night 第五話 魔術師二人(前編)

 セイバーをめぐる士郎とその周りの人々の対応とやり取り、一人前の魔術師凛と半人前の士郎との魔術対決など、はじめて面白いと思えたエピソード。
 しかし、こういうレギュラーキャラクターの印象付けや位置付けなどをするエピソード、本来なら第二話かせめて第三話にやっておくべき事なのでは。
 それに話の進行が、「ランサー・アーチャー・セイバーそれぞれ軽く戦い互角」−>「バーサーカーに惨敗」−>「一般人のタイガーに圧勝」だと、サーバントの迫力の演出がよく出来ていないせいもあって、なんだかセイバー(さらにサーバント全般)がまぬけに見えるのですが。
 ずっとベターなやり方なら「魔術を駆使して戦う凛*1を圧倒するランサー」−>「ランサー・アーチャー・セイバーそれぞれ軽く戦い互角」−>「一般人のタイガーを圧倒」−>「バーサーカーに惨敗」と、せめてバーサーカー戦を最後に持ってくるべき。
 『仮面ライダー龍騎』でいえば、「ナイト(蓮)との最初の諍いとコンビの成立」−>「シザース(蟹刑事)との戦い」と進める以前に、いきなり王蛇(浅倉)を出してしまったようなもので*2
 今回の戦闘が面白く思えたのも派手なマジックミサイル(D&D的呼称)を使っていたからで、やはり剣や槍で戦うサーバントの戦いの表現が凡庸という問題に変わりは無し。

*1:これをやるなら、より凛の常人以上っぷりを強調する必要があり

*2:ゾルダ(スーパー弁護士)の方が適切な比喩か