ガンダム・モデル進化論

 既に読了していて、今更。

 内容的には、ガンダムのみならず、それ以前のプラモ、玩具関連も一通り紹介していています。昔のプラモや元祖のガンプラブームに詳しくない方にはいいでしょう。
 それでも『ガンプラ・ジェネレーション』などと比べると、内容は薄い。

 しかし、ガンダムブーム後の事情については、やはり大人の事情なのか、率直に各のを避けているであろう点が多いです。

 玄人的には面白いことは面白いが、富野監督の黒い部分が存分に盛り込まれ、プラモの売り込みとしては大変まずかった『Vガンダム』と、そこから、Gガンダムで大幅な路線変更に至った経緯とか。
 本編は面白く見易くもあったが、ガンプラユーザーの志向からは大きくずれていて、プラモの売上的にはふるわなかったターンエーとか。
 あの「プラモと宣伝は最高、本編は最低」のガンダムSEEDを、「複雑・重層的な人間関係、様々な伏線」「物語としての完成度が高い」などと、他のメディア同様、相変わらず翼賛的に誉めていたりとか。

ガンダム・モデル進化論 (祥伝社新書 (004))

ガンダム・モデル進化論 (祥伝社新書 (004))