スターシップ・オペレーターズ 第11話『リターン・マッチ』

 一対五の絶対絶命の危機を切り抜けるという話なのですけど......ひどいよ、これ。
 レーダーにアマテラスが映っているとオペレーターから言われて、実際レーダーにものすごくはっきりアマテラスが映っているのに、「テレビでは他に向かっていると中継している」と言って、信じない敵艦長。これがまだ、デブリかなにかと誤認したという理由づけがあるならまだしも、これではバカすぎる。
 第一、公式放送を使って偽情報を流すという、ごく基本的な戦術すら頭にないとは、素晴らしすぎるバカさ。わざわざ、今回に限って完全ライブ中継にするという、怪しすぎる行動をとっているのに。いくら王国の戦争が起こるまで長年戦争が無かったとはは言え、他の分野(警察の犯罪捜査とか)で、こうしたことをしてこなかったのか?
 それに、このやたら速い移動や各個撃破、この世界の探知可能距離や交戦距離が、移動時間にして数時間から数日規模という基本設定を忘れているのでは......。結局、このアニメスタッフに、原作のこうした設定を生かした宇宙戦を描く能力は、皆無だったという理解でよろしいのですね。