機動戦士Ζガンダム 第9話 新しい絆


 この前は、あずまんがのパロでしか感想を書かなかったこの話。
 この話の面白いところはウォン・リーの扱い。
 ウォンは、無理のある作戦を強いるなど、シャアなど現場の人間には煙たがられているわけですが、カミーユを戒めるために、その煙たがっているシャアたちがあえてウォンを持ち上げている。ウォン自身の性格も、次の回で善戦で自ら戦うところも含めて、その我侭さが、彼なりの熱心さや責任感(独善のきらいはありますが)の裏返しであるなど、捻りが聞いています。
 まあ、たしかに、こういう上司やスポンサーは、実際に社会に出ると、実にリアルです。

 全身金色という際立った特長のあるはずの、シャアの新しい乗機の百式の初登場でもありますが、あまりぱっとしない扱い。富野氏自身によるノベライズ版では、カミーユとファが会話としているところにはじめて姿を見せ、その金色ボディで驚かせ、カミーユに「本物の金に比べて華やかすぎる」という感想を持たせるなど、印象的な初登場だったのですが。