スターシップ・オペレーターズ 第4話 追記

 あの話のステルス艦探索に、なぜコンピュータなどに探させず、人海戦術で探すのかという、ごもっともな疑問を見かけました。
 で、原作読者の方の解説によると、あの世界の戦闘艦の乗組員は、一種の超能力者ぞろいで、各部署のスペシャリストは機械よりも高い能力をもっているとの事。砲手は機械照準よりも命中率が高いし、探索手はレーダーよりも発見率が高い。
 しかし、アニメ版では、その事はちっとも描けていなかった。

 この問題に限らず、せっかく、レポーターという、ワトソンや富樫・虎丸のような、「どういう事だ?ホームズ/雷電」と解説を求めるのが自然な立場のキャラクターがいるのに、それをまるで有効利用できていません。

 なんだか、本格SF風味という上辺に騙されている少なからぬ方は「そういう作品だからアニメがこうなのは仕方が無い」と思い込んでいるようですけど、ただ単に、原作を読んだところ多くを占めている地の文の解説を、力不足のアニメ版スタッフが映像作品向けに上手く置換できていないだけにしか見えないのですけど。
 この作品、種デスと並んで、すっかり、よい演出、作劇手法などを考えるための、反面教師作として見所満載です。