機動戦士セイバーガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

 お姫様にいやらしい男が結婚を迫り、一方、前作のヒーローたちに暗殺の間の手がのび、前作ヒーローが隠し持っていた伝家の宝刀で撃退という話としては、とりあえずいいんじゃないですか。亡命者の扱いとか、兵器の保管とか、政治陰謀とかに、現実性を持たせる説得力とか、端から、気にしなければ。
 フリーダムのアクションは、絵コンテ:米谷氏、演出:谷貝氏のおかげか、前作の「静止して沢山の大砲を広げたら、後は自動照準で勝手に当たってくれる」という、いいかげさはさすがに改善されて、ちゃんとアクションをして次々相手を無力化していくという、かなり良いアクションになっていました。

 で、次回は、クラリスを結婚式場から助け出すルパンみたいな話になりそうですけど、種デスの場合、カガリが、偉そうで怒りっぽいクセに、自発的に、状況を少しでも改善しようとする、気概も、行動力も、お頭も欠けていて、助けがいが無いのが問題。
 これでは、甘いお坊ちゃんながら、それを自覚しつつ何とか改善しようとしていた”坊や”ガルマ・ザビの方が、カガリよりずっと根性があるのですけど。

 今回の放送の一番のみどころは、「ギャバン隊長......じゃなくてトニーたけざき先生!、いつの時代も、ボールとGブルは大活躍!」とルジャーナミリシャの皆さんのごとく言いたくなったガンダム・イボルブ新作のCM。
 ビリヤード状態のボール!
 重力の無いはずの小惑星上を『アルマゲドン』のごとく無限軌道で走るGブル!(鉄を多く含む小惑星に磁力で吸着しているとか理屈をつけるのでしょうか?)