20 Million Miles To Earth(地球へ2千万マイル/金星竜イーマの襲撃)
レンタルビデオ店で見かけたので視聴。
この映画のクリーチャーは、昔の日本の怪獣本では「金星竜イーマ」と名づけられていますが、本来の名前は「イミール」。
そのイミールの誕生から死まで、その生態をふんだんに見せてくれます。
特に、食料を捜し歩き、動物などに警戒心を見せたり、馬の飼料(もしくは小麦粉?)を試しに食べたり、川にたどり着いて水を飲んだりと、その生物感の演出がすばらしいです。
ヒロインなどが、イミールが、向こうも(動物として)おびえている事などを理解しつつ、あくまでも災害への対処と割り切った話も、涙頂戴ストーリーにうんざりしている身としてはかえって心地よいです。だた、深みはないですけど。
象との格闘や、ローマ市外やコロッセウムでの軍隊との戦いなど、アクション的にも見せ場は多いです。
しかしこの話、イミールも人間側も、やっていることは熊災害とほとんど同じなんですな。それゆえ、リアルといえばリアル。
ところでこのイミールという名前、北欧神話にて、その死体から世界が生まれたとされる巨人と同じですが、これはラストシーンに引っ掛けた名前でしょうか。
評価:65点