今日の『特捜戦隊デカレンジャー』は、先週のフォロー的な話。いたってオーソドックスな「ボスに頼ってはいけない」という話でしたが、ラストで今度はボスに頼らない事を過剰アピールして笑いを取ったりして、凡庸なだけに終わらせていません。
 『仮面ライダー剣』は、話が整理されてきたせいか、それとも脚本が一時井上氏になったせいか、原因は特定できませんが、以前と比べると、ずいぶん普通に楽しめるようになりました。今回はレンゲルに焦点を絞って、「レンゲルに変身する高校生の周辺事情」「レンゲルの凶悪な特殊能力による危機」というので話を盛り上げ、次回に続けています。今までは「話や危機の焦点を絞って盛り上げる」という基本的な事すらまともにできていなかったのですから。

 『トランスフォーマースーパーリンク』は、前回、今回と、シリーズ通して語られてきたキッカーとロードバスターのドラマが、ロードバスターの単独行動を軸に順当に展開しています。
 今回のバトルも、ビーグルモードを併用したり、頭部の欠けているのユニクロンが強引に変形したりと、トランスフォーマーらしく楽しめました。
 しかしユニクロン、直径四万キロのはずなのに、ずいぶん縮んでいるのでは?まあ、初代ユニクロンもシーンによってサイズは相当いいかげんに変動していましたから。

 ところで次回予告では、「デストロンの残存勢力が暴動」とか言っていましたが、前作ラストではあくまで、平和裏にサイバトロンと和平合意していたはず。下手な描き方をしたら、顰蹙物ですなあ。無難なところでは『ビーストウォーズメタルス』の時のように、「基本は和平維持だが、デストロン内には不満が根強かったり、一部にはそれに反対する過激派もいたりする」というのが妥当でしょうが。
 後、今回、ガルバトロン様が、自分の母星でもあるセイバートロン製を破壊しようとしていたのも、どうもいただけない。