ウルトラマンマックス 第31話「燃えつきろ!地球!!」

 「活力の過剰活性化」というアイデアを存分に生かした話。
 ウルトラマンのエネルギーを消耗させてカラータイマーを早く点滅状態にした敵は今までいましたが、エネルギーを過剰活性化させて早く点滅状態にした敵は、多分今回が始めて。
 予告のあらすじだと、バカネタ作戦にしか思えなかったのが、実際に見てみると敵の理知的な喋り方と説明とあわせて合理的に見えて......冷静に考えると、やはりバカネタ作戦とという絶妙さというか微妙さ。
 笑いと、真剣なヒーロー物的なストーリーが両立し、マックスが立ち直ってからのアクション、ハヤタ長官とイデ博士の援護のタイミングの演出など、基本アイデア頼りでは無い見事さ。

生き残った帝国ビザンティン

 読了
 古代ローマの東西分裂から滅亡まで歴史の解説。
 しかしあらためて見ると古代ローマの東西分裂から滅亡まで一千年間もの長さ。日本でいえば、600年ごろの聖徳太子の時代から1600年ごろの江戸幕府の成立まで。当然、政治のシステムや、社会経済的状況もそれぐらい変化している。

生き残った帝国ビザンティン (講談社現代新書)

生き残った帝国ビザンティン (講談社現代新書)

ビザンツ帝国史

 読了
 上記と同じくビザンティンの盛衰を解説した本。クロスチェック的に読む。

ビザンツ帝国史 (文庫クセジュ)

ビザンツ帝国史 (文庫クセジュ)

ガンジーの実像

 読了
 ガンジーの業績、思想、各方面からの評価などを列挙して解説した本。
 ガンジーの非暴力運動の働きかけがしばしば暴力的な活動に火に油を注いでいた事や、前近代や農村の美化、食品や健康などに関する(さすがにほとんど賛同者がいなかった)明らかにあやまった自然信仰的な考えを見ていると.....まずありえはしなかったでしょうけど、万が一ガンジーが思想の伝道者や運動の指導者に留まらず、実際に国を動かす権力を手に入れていたら、ポル・ポト政権並みの独善的で酷い政治になっていたでしょうなあ。
 そういう点ではガンジーの死後、理念の大筋は称えられても、偉人として祭り上げられるだけで現実の政治ではさほど省みられなかったのは、ガンジー自身にとって幸せだったのでしょう。

ガンジーの実像 (文庫クセジュ)

ガンジーの実像 (文庫クセジュ)