機動戦士ガンダムZZ

第12話「リィナが消えた」

 ゼータザクが登場した事で有名なエピソード。
 冒頭のマシュマーが癇癪を起こして出て行くくだりは、まがりなりにも宇宙世紀世界の軍隊(軍閥ですが)のエリートであることを考えるとやはり違和感が大きい。マシュマーがいなくなったからハンマ・ハンマが使えなくなったというのも、グレミーとがが乗ればいいと思えてどうも納得がいかない。
 一方任務放棄してザクの回収作業(これがイーノの機転で、前回頭部を無くしたゼータの応急修理につながる)をはじめてしまうジュドーたちは、猫の手も借りたい式に雇われただけの立場相応で、納得がいく。自分勝手のしっぺ返しはリィナが敵に捕まるという形で描写されますし。
 キャラのエンドラ体当たり攻撃案や、毒電波プレッシャー攻撃は、なんだこれというだけで面白くないなあ。

第13話「妹よ」

 トイとしてのプレイバリューは良くても、実際の作中での使い方をストレートに考えると、戦力と人員を無駄に分散するだけで使い道が見当たらないZZガンダムの分離/合体機能。
 それを何とか工夫して見せ場を作っている。
 今回は艦内での事前合体。これがアストナージに対しては納入されて間もないZZの運用練習という口実、実際にはビーチャとモンドが持ち逃げするための予行演習、それをジュドーがリィナを取り戻しに行くのにMS状態で用意されていたところからで無断出撃。さらにはジュドーの行動を見越してビームライフル内の予備コクピットにビーチャとモンドが隠れていて、そのライフル部だけ二人を乗せたままエンドラに引っ掛かってしまうというように繋がっている。
 一兵卒なのに、家名や父母とかをおぼっちゃん的に気にしていたり、今回はエンドラ艦内でまるで高級士官のようにリィナに豪勢な食事を振舞いマナーを仕込んでいたグレミーは、今回「ハマーン様のお気に入り」という説明描写がされた。
 キャラのクモの巣爆弾作戦はあまり面白くない。キャラのRジャジャがZZに組み付いてクモの巣爆弾に押し込もうとするときは、「そのままビームサーベルを突き立てた方が手っ取り早いのでは」と思えてしまう。