機動戦士ガンダムZZ 第5話 ジュドーの決意

 ジュドーアーガマパイロットとして誘われて、それが妹のリィナを筆頭にほぼ肯定的に描かれていますが、前作『Z』を踏まえているとギャップが激しい。路線変更でアーガマはわかりやすいヒーロー勢力となった事はわかりますが、『Z』ではやもえない事ではあってもおおっぴらに肯定できる事ではないと描いていた。なお、才能があるからと少年をパイロットにしようとする問題を正面きって描いたのが『機動戦士Vガンダム』序盤。
 マシュマーのズレっぷりと、極力コロニーの住人は懐柔しなければならないという都合から、ジャンク屋のゲモンの売り込みを受ける事となる。
 ゲモンのハンドメイドMSゲゼは、外見イメージからすると以外にも、ロケットジャンプなども充分こなす。作中描写を見ているとハイザックあたりのジャンクはしばしば流れてくるようですので、そのあたりのエンジンを流用した?
 初期話は、MS対人間みたいなアクションシーンは面白いですが、MS同士の戦いとなると泥仕合的な戦いばかりでぱっとしない。敵味方双方ともに「コロニーに物的心的両面の被害を極力避ける」という条件付けでがされている上に、アーガマ側が疲弊しきっているとか、マシュマー側などがひたすら勘違いをするなどがその原因。
 路線変更を受けて、Zガンダムは今回ボクシングアクションもするなどしていましたが、今回のも含めたこうしたアクション、やはりデザインが、格闘を器用かつパワフルにこなすようなイメージとかけ離れているので*1、あっていない。このあたり路線変更の苦しさが見て取れます。

*1:初代ガンダムのMSの多くやターンエーだと合うのですが。あと、映画版Z3のラスト、戦い終えたZガンンダムがフライングアーマーなどを排除して身軽な姿になるシーンは、こうした事を逆手にとった名演出でした。