ゾイド ジェネシス
最後の最後で無理な展開になったなあ。
前回の放送で「六割が停戦合意、表明保留は三割、抗戦は一割だけ」とすんなり行くのは、いくらなんでも無理がありすぎる。
地域司令官クラスが一人二人離反(織田政権でいえば明智光秀クラスとその軍勢ぐらいの規模)。彼らが他のディガルド軍(ただし士気は落ちている)を必死で抑えていたり、あるいは本土でダメージの大きなサボタージュをしている間に首都ディグ攻撃。ディガルドの力の原動力が大量生産体制にある以上、そのための工業地域を攻略すれば、ジーンが逃げても事後処理的問題にすぎないし、それを守るためにジーンも必死になる.....というようにすればよかったような。
多数の軍勢を短期間で長距離輸送するならギルドラゴンもあるわけで。壊れている件に関しては、性能をフル発揮できないが作戦には何とか使える程度には動くとしておけばいいわけで。
最終回まで結論は保留ですが、終わらせ方でミスをした作品になりそうです。
『ゾイドジェネシス』と似たような話で、次第に敵の首領の味方が減っていくのといえば、次第に本妻ミアンと二号フル・フラットに見放されていった『エルガイム』のアマンダラや、ハイ・シャルタット以外の部下に謀反を起こされた『ガリアン』のマーダル、激情から父を殺してしまってから孤立を深めていき、それでもロアンという信頼できる腹心を得ていたら、最後のツメの部分で恩義への強い思いを信じる正義のためにあえて捨たロアンに裏切られた『レイズナー』のル・カイン。どうもこのあたりと比べると、あまりにも物足りない。