「オタク達は、もはや技能集団でなくなりつつある」を見て
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20060221/1140498131
castleダイアリーさんところで紹介されていた記事(http://d.hatena.ne.jp/castle/20060223)。
私個人は昔から、マニアやエキスパートになろうとは思っていたものの、「オタク」になりたいとは全然思っていなかったのですが、まあそういうのも含まれるということで。
たしかに、岡野勇氏のところ(http://www2u.biglobe.ne.jp/~captain)や、個人的な知人の藤原氏とかも言ってきていた事ですが、(古代エジプトから存在したといわれる)老人の愚痴の如く「最近の輩は薄くなりおって」と思いたくもなっていた。
少し前、まりおんさん(id:mallion)所で紹介されていた「マニア度チェック」というようなコンテンツを試してみても、私もまりおんさんもずいぶん点が低かった。それが「いかに物を買って収拾するか」「どれだけ感情移入しているか」というのを判定基準にしていたから。
ただまあ、ただ単に薄い消費者というだけなら別に悪くもなんともないですが(万人に見識の高さなどををもとめるのは非現実的かつ不当)、問題は、薄い人と濃い人の認識の差なんですな。
双方勝手にやっているだけなら問題はないわけですが、同じ対象を見ていても、薄い人が自分は濃い話ができると勘違いしたり*1、濃い人が薄い人に濃くあるべきと求めすぎると、不幸になる。
まあ私個人としては「濃い話ができると勘違いした薄い人」にいらだたされ「物言いたいなら、もっと勉強してからにしてくれ」と言ってしまう事が時々ある。大人げない事ですが。
個人的な体験として、いまだ素人並みの見識に過ぎない身なのに、昔より「学ばせてもらう見識豊かな方」に出会う割合が大きく減り*2、逆に「見識不足の自覚もないのに、屁理屈とごり押しだけは十人前という困った人」に出あう割合が大きく増えたのは、私が歳をとったせいだけではないよなあ......