超星艦隊セイザーX

 ブレアードいじりのギャグ話に見せかけて、凄い話をしている。
 以前平成セブンのノンマルト再登場の話を見たとき、なまじノンマルトの先住権問題を具体的に描いたばかりに、「現実の歴史のアナロジーのつもりなら、現実には各民族はお互い侵略したりされたりだったのだから、一方が単純な被害者で一方が単純な加害者という単純な関係はありえない」「先住権が無条件に優先されるのが宇宙の掟なら、パレスチナ問題やユーゴ問題のような問題は余計にこじれまくりだろうなあ、平成セブン世界の宇宙」と、かえっておかしく思えたのでした*1
 しかし、今回のセイザーXはまさに「長い歴史を見ると各民族はお互い侵略したりされたり」という問題を描いて見せている。
 すごいです、これ。
 あと、ジャッカルの「俺を無視するとはいい度胸だ」発言。現在のストーリー上の扱いを考えると、実に自虐的。
 

*1:平成セブンに関しては他にも「報復攻撃で地球を叩き潰してくださいと言わんばかりのフレンドシップ計画」など、現実のアナロジーのつもりで、かえって非現実的で無茶苦茶な事が多々