トランスフォーマーギャラクシーフォース

 前回、今回あわせた、感情的感想。
「あまりの盛り上がりのなさにGONZOへ、G1ガルバトロン様にビーム砲を叩き込んでもらいたくなった」
 冷静に考えれば、種デスとかみたいな特別悪いところも無いのですが、とにかくボンクラな内容。
 新作では『マイクロン伝説』『スーパーリンク』と面白い物が二年続き、Gyaoの方でも初期シリーズや『ザ・ムービー』を見返した後では、あまりにも内容がなさすぎる。

  • マスターガルバトロン一人だけが戦力状態のデストロンを、司令官クラス五人と大軍勢で袋叩きにするサイバトロン。
  • マスターガルバトロンとギャラクシーコンボイを筆頭にした敵味方間に、今までのドラマが薄すぎる。今回のマスターメガトロンのリーダー論に怒り爆発というシーンの薄さを見ると、一話完結メインの海外製初期シリーズやビーストウォーズでも善悪双方のリーダー論や組織論は普段から描かれていたのに、そういう物もGFでは薄かったのがあらためてわかる。
  • マスターガルバトロンの野望がありがちな征服欲。ありがちな征服欲でも、G1メガトロンやビーストメガトロンのように、一年通してそこから性格なりドラマなりが描かれていればそれでも面白みはあったんですが、そういうのも薄い。「武人」的描写もありましたが、そういう方面をきっちり描いていた『マイクロン伝説』『スーパーリンク』と比べると場当たり的レベル。
  • 以前からの問題ですが、結局、武者修行程度の薄い動機でデストロンに味方していて、サイバイトロン側につきなおしても、どうも釈然としないフレイムコンボイ
  • 初期シリーズの一話完結エピソードの「世界の危機」程度の手順とアクシデントで消せたグランドブラックホール
  • グランドブラックホールが消滅したついでに、唐突に緑の星になるセイバートロン星。『ビーストウォーズリターンズ』を安直に引用しただけと言われても仕方がない。『リターンズ』だと、生物 対 機械がストーリーテーマだったし、初期シリーズだとエネルギー枯渇で常に真夜中のようで、たまに過去の情景として日の光が照っている豊かな光景が出てきたから、「セイバートロンは本当はこんな星だったんだ」というのにも意味がありますが、今回のGFの場合、全然意味がない。