機動戦士フリーダムガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

 繰り返し言っている事ですが、今までの話の流れを忘れてみる分には今回の話も面白いですが、話の流れを気にすると議長の言っている事や、やっている事が、ほぼ完全に正論で、アスランが馬鹿に見えるという問題は相変わらず。
 アスランは、議長は用済みになった部下は躊躇なく処分する人物だというのを糾弾の理由にしていましたが、そういう糾弾が成立するのは粛清される側に特に問題が無い場合であって、アスランの場合は問題だらけで、視聴者視点でも、ザフト側の大半の視点でも、今回のアスランへの処分、いたって正当。何しろアスランは、昔馴染みが構成員だからといって、無法なテロ集団に、(自分から申告した)正規の任務として接触しながら、その報告をせずに、さらには、彼らの討伐任務に対して、大きな声で不満を公言していたら......そりゃあ、危険人物として拘束されるのも当然。
 結局ここでも、「キラ様は正しい。キラ様を批判し攻撃する輩はどんなに正論を言っていても間違っている」という、破綻した前提で、おかしくなっている。