刺青

 大映 1996年 監督:増村保造
 谷崎潤一郎の原作は未読。ただ、原作とはかなり違う模様。
 情念と愛欲の因業を描いた人物描写と映像は良く出来てます。
 ただ、ヒロインのお艶(若尾文子)が、最初からやたらふてぶてしく見えてしまい、刺青を無理やり彫られたことに象徴される、精神的ショックと立場の大幅な変化でああした悪女になったという変化の落差が希薄なのが、今一。
点数:60点