ゾイド ジェネシス

 生まれ故郷からの冒険の旅立ちというのを、実に丁寧に描いています。
 てっきり、敵に対する抵抗運動のために旅立つかと思っていたら、そうでなく、村の生活環境の交配を防ぐためのジェネレーター修理職人を探しに行くという、地に足の付いた理由付け。
 ためておいたお金を路銀に渡すとか、先祖伝来の望遠鏡とか、主人公自身の将来の夢とか、地道に、生まれ育った場との繋がりを描いている。

 そういう点では、同じ少年の旅立ちでも、生まれ育った場とのせめぎ合いを描いている『エウレカセブン』と対照的。どちらも、よく出来た話です。