名探偵ポワロとマープル スリーピングマーダー 第一回

 原作を半分程度読んだ上で、観賞。
 事件の奇妙さや、ゲストキャラの父親の深い謎など、この番組の長編では、一番出来がいい導入部。具体的に描写しすぎるのではと危惧していた、グエンダの回想シーンも、”曖昧で強烈な記憶”というのを演出できている。
 メイベルの出番の確保は、原作でグエンダの捜査のパートナー格であった、グエンダの夫をカットして、入れ替えることによって確保。
 ただ、原作で、マープルらが「不必要に昔の事件を掘り起こすのは危険だからやめるべきだ」とグエンダに強く忠告する部分は無し。これがあったほうが、昔の事件の闇に恐怖するという部分が、より強調されると思うのですけど。