機動戦士セイバーガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)PHASE-18

 先週に引き続き、種デスとは思えないほどまともだ。点数で言えば、100点評価で50点ぐらい。

 シンとアスランを中心にちゃんとドラマ展開も、シンの人となりが描けているし、戦闘行動中もまともに内容のある台詞を喋っている。
 作戦も大体まともだし、砲台攻略のタイムリミット的な緊迫感も描けているし、地下に沈む砲台を破壊するための機転も利かせている。
 連合の圧政に苦しんでいた一般市民が、報復に残虐行為をするのを見て、やりきれない気持ちになるものの、それを押し殺してシンや市民に対して愛想よくするアスランのジレンマといった、ドラマ的な捻りも描けている。

 この調子で行けば、『仮面ライダー剣』や『ファフナー』並に盛り返せるか?

気になった点

  • ミネルバが地面すれすれを飛んでいて、やはり飛行はできず、ホバー的なことしか出来ないのかと思ったら......飛んでたよ、おい。しかも、気流とかでたいへんなことになっていそうなミネルバの真下から、協力者の少女が、全然問題なしに艦内に入っているし。本当にどうやって浮いている、ミネルバ
  • 崖ごと崩す規模の攻撃をしないのは、ミネルバの主砲発射の際の台詞からも、地市街地への被害を避けるためと考えられますが、もう少し親切にフォローしていいのでは。
  • 敵は航空戦力豊富なのに、どうしてザフト側はセイバー一機で、ディンなどの飛行型MSを使わない?しかも、次回予告を見たら、ディンがいますし。
  • 市民による連合兵殺害シーン。現実にはこういう事、山ほどありますけど(ナチスドイツからの解放後のパリなど)、この番組の場合、あまりにも稚拙な「せんそうのざんこくさ」描写が多いので、どうも素直に見れない。ザフトが無責任にも見えますし(再三言うと、現実には、ああいう例は、山ほどあります)。せめて一言「戦勝気分もいいが、治安の方もコントロールしないと」と誰かに言わせてもよかったような。
  • ここまで書いて思った事ですけど、この番組で描かれている連合って、アメリカというより、ナチスドイツに見えて仕方が無いのですけど。現代のアメリカも横柄ですけど、それを短絡的にナチス扱いでは、現実世界の味方があまりにも稚拙。まあ、この番組の製作者のそういう、週刊誌とかの煽り文句を真に受ける中学生のような、アホなところは、今に始まったところではないですけど。

 予告に出てきた種グフは、あの色だと、グフというより、MSVのプロトタイプグフだよなあ。