スタートレックヴォイジャー(STAR TREK VOYAGER) 第106話 侵略されたホロデッキ

 ややマシなものの、毎度のトホホ邦題。ホロデッキに迷い込んだ光子生命体は「侵略された」と思って攻撃を仕掛けているのですから、「侵略されたホロデッキ」は不適当。
 原題はホロデッキ劇の内容と、1930年代SFドラマのタイトル風味を併せた、『Bride of Chaotica!』(帝王ケオティカの花嫁!)。

 光子で構成されたホロデッキ劇世界に、光子生命体が迷い込んで、劇中世界の住人と戦争状態になり、それがボイジャーにもフィードバクックされ危機に陥り、ボイジャー乗組員が劇中人物に扮してホロデッキ劇内で解決するというのがメインストーリー。藤子不二男F氏っぽい話。
 それに、ホロデッキ劇世界を徹底的に1930年代白黒SFドラマ風に仕立てて、現代人的視点を持つボイジャー乗組員に次々突っ込みを入れさせるという、見せ方。

 何よりも大笑いなのは、蜘蛛人間の女王アラクニアに扮した艦長の、はまりっぷり。特に、玉座にふんぞり返ったときのはまりっぷりなど、爆笑物。さすが、「女カーク」「親方」「悪魔艦長」。今回のエピソード内だけでもニーディックスとのやり取りが、女王様ぶりの何気ない伏線になっています。