ゴジラ(GODZILLA/ローランド・エメリッヒ版)

 テレビでやっていたので、観賞。
 しかしあらためてみてみると、上映当時の感想同様に凡作。それに、ゴジラは、日本版みたいに正面から攻撃を受けるような事はしないにしても、露骨に逃げ回っていているのには脱力。ミニラ関連のシーンなんてエイリアンの卵関連のシーンと、ジュラシック・パークラプターのシーンの露骨なコピーで興ざめ。
 しかしそんなのでも、話やキャラクター描写、映像や、危機シーンの迫力は、上映当時のころの日本製ゴジラははるかにまとも(最近のゴジラは比較的まともですが)。上映当時、「この程度の凡作にすら劣る日本製ゴジラってなに?」と思ったものでした。

 そういえば、せっかく手馴れてきた手塚監督を降板させたり、その他諸々、不安材料だらけの年末のゴジラ。このアメリカ版ゴジラを「ジラ」という名前で敵役をして出すそうですが、それって、勝てない相手の姿を壁に書いてボールをぶつけてうさ晴らしをするような、恥ずかしい好意じゃないですか?
 で、ジラが元のアメリカ版ゴジラよりチープな姿なら(かなりの確立でなりそう)、恥さらし度は倍増。

評価:50点