トランスフォーマーギャラクシーフォース 第46話「最後のプラネットフォース」

 今回の話ですが、部隊長や司令官見習ぐらいが悩むならまだしも*1、どうして経験豊富(のはず)な総司令官であるギャラクシーコンボイが、こう言ってはなんですがこの程度の事で、あんなに悩むのか、理不尽*2
 激しい戦闘を前提にした作戦で、部隊ごとの分離行動をして、人員構成にも作戦にも特に落ち度が無い(バックアップチームまで用意していた)のに、たまたま強敵にあたった部隊が壊滅したからといって、犠牲を出してしまったと悩んで行動不能になる......この人、今までどういう組織指揮をしてきたんだ?
 協力者にすぎない地球人や、ギガロニアTFに被害が出て、「部外者に犠牲者を出してしまった」と悩むならわかりますが、任務について納得し、経験豊富で士気も高い、自分の直接の部下なら、悲しむべき事ではありますが「自分はリーダー失格」とまで思い込むのは、ベテランリーダーとしては、ありえないほどの甘さ。

 しかも、序盤や中盤ならまだしも、終盤なのに、今更こんな話。

 最近、ハードディスク録画していた前作『トランスフォーマースーパーリンク』4クールのをDVDに移す作業をしていて、見返しましたが、画面作りや情況設定、ドラマ等の盛り上がりが段違いと思わざるをえなかったです。私の『スーパーリンク』の評価も、「2クール目の展開まで終わっていたら傑作だったんだけど、3クール目以降が蛇足っぽい」「同時期のSDガンダムフォースの方が上」というものですが、それれも、『ギャラクシーフォース』よりは格段に上。
 ちなみに、『スーパーリンク』の今の時期だと、たしかにリーダーシップや部下の犠牲の問題は扱っていましたが、その問題に直面していたのは、新人のロードバスターだったんだよな......
 そういえば、前々作の、やはり若手のホットロッドも、最終回で、連合軍司令官代理という立場で、両軍のリーダーの安全の確保よりも、ユニクロンに止めを刺す事を優先する決断を、毅然としていたわけで。
 若造のロードバスターやホットロッド以下の、ギャラクシーコンボイ......

 なお、こういう、ベテランの指揮官が、部下たちの損害を気にするあまりに、かえってまずい指揮をしてしまい......というのを、説得力ある形で描いた映画としては、『頭上の敵機』もあります。

頭上の敵機 [DVD]

頭上の敵機 [DVD]

 あと、今日はまるで別人のように頼もしく、ギャラクシーコンボイを鉄拳で諭すベクタープライム。初代ウルトラマグナスのスパークでも宿ったのか?(声の人繋がり)

他所様

見てるだけじゃ始まらないから誰かのために強くなる雑感録

http://d.hatena.ne.jp/hissy555/20051119/p2
(前略) 超展開には頭がクラクラしたけど、序盤からのイベントや因縁をきちんと活かしたスーパーガードシェル(仮)対スーパースタースクリームはよかった。(中略)で、次回ようやくスススもリタイアですか。ホント引っ張りすぎだなあ……その割にすごい印象薄いし。

努力してる奴を見ると反吐が出るぜ

http://d.hatena.ne.jp/yamakoyamako/20051119
「なんと、そんな事を考えていたのか!」と思うより
「はぁ?何で今さらこの人はそんな事で悩むの?」と思った。しかもそれが話を盛り上げてるわけでもないと来たもんだ。ギャラコンが勝手に悩んでみんなの足引っ張りましたってだけだもんなぁ。情けなさ極まりない、、、最終話まであと6話なのにこんな話やってていいのか?

頼逞byMETHIE

http://d.hatena.ne.jp/METHIE/20051119
いまさらリーダーの素質で悩むなよギャラクシーコンボイ
しかも一番へたれのベクタープライムに励まされて元気を取り戻すし。

追記(2005/11/23)

 現在、リーダーシップの問題について、年少者にもわかりやすく、大人が見ても上手く描けている、『ゾイドジェネシス』が放送中なので、余計に、今回の話の駄目さが際立つ。

*1:映画『U-571』がそういう話

U-571 デラックス版 [DVD]

U-571 デラックス版 [DVD]

*2:つい先日もBSで再放送中の『ローハイド』の『決戦の河』でも、命がけの仕事のリーダーは、時には部下の命にも冷徹でなければならないし、同時に、自分も犠牲になる覚悟も必要という話を見たばかり