ウルトラマンマックス 「第三惑星の奇跡」

 これまでお話のヒット率のあまりの低さと、前々回のゼットン出演話の駄目さ(話はグダグダ、女優の以前の役をパロったバカみたいな忍者ファッション、最強のはずのゼットンは、初代の多彩な技を忘れて、バリアだけ&新技の噛ませ犬のキングザウルス三世みたいな一発芸怪獣に格下げ)に、すっかり見放していたこの番組。
 それが、まさに奇跡のような、出来ばえ。
 主に良いところは、すでに他で言い尽くされていますが、特によかったのが、物体「イフ」の存在も、少女が起こした奇跡も、あくまでも「ただ、そこにある現象」と引いた視点で描き、意味付けや教訓話を押し付けがましくしなかった事。
 『ウルトラマンコスモス』や今までのマックスなら、まず間違いなく、音楽は素晴らしいとか、武器はいけないとか、XXからの警鐘とか、グダグダ言って、かえってぶち壊しにしてくれたでしょう。『ウルトラマンコスモス』では、これをやらかしていたから、そのメッセージ性に、かえってしらけてしまったり、理不尽さを感じたりしていた。

 もう一つ言うと、単純な攻撃力でも圧倒的なものを感じさせる、イフの様々な攻撃や破壊。

 ゼットンの時にこれをやってくださいよ!