ウルトラマンマックス

 よくある話のパターンをなぞっていて、大筋では問題はないとは思いますが、引っ掛かりどころが多いなあ。
 見るからにハリボテっぽい、偽竜の映像の真偽を、オペレーターアンドロイドにしか判別できないDASHの分析能力とか。
 基本設定からして「伝説の存在と思われていた怪獣たちが....」で、第一話も村の伝説の怪獣が現れて、暴れだしたという話が出てくる世界なのに、怪獣災害の心配を全くせず、観光になってしまう、世界設定との不整合さとか。
 竜を怒らせるなと警告していた少女について、竜が出現した時に「あの子の思いが竜を現実にしたんだ」という、全く反対の、頓珍漢な事を言う主人公とか。
 村の自然破壊に怒って出てきたのに、やっていることは森を焼き払う事で、自分自身が一番自然破壊をしているナツノメリュウとか。
 夜の空に炎を背負って現れる竜とか、花火をバックにしたマックスとか、映像的には見ごたえがありました。

 しかし主人公、毎回、女性隊員としかコンビを組まない。組む相手をかえて、キャラやドラマのバリエーションを見せるという発想が無いんですかね。