弁護士先生の詭弁テクニック

 以前から時たま拝見していた小倉秀夫弁護士のブログですが、ここで起こった2005/2/9からのフレーミングへの対処は、大谷昭宏氏の一連の問題とそっくりです。ただし、大きな違いは、小倉氏の方が、よく言えば大人、悪く言えば厚顔無恥の詭弁家なところ。

小倉氏:ブログ潰し的な行為を批判。ここは意見として妥当。
大谷氏:奈良の女子児童誘拐という犯罪を批判。ここは意見として妥当。

小倉氏:しかし、「ネット右翼」なる集団が組織的にそれを行っていると、根拠が無く、妥当性も希薄な、カテゴライズと原因の仮定を言い出す。しかも自分でも、根拠に乏しいと表明しているのに。
小倉氏:しかし、「フィギュア萌え族」なる集団が犯罪の温床であると、根拠が無く、妥当性も希薄な、、カテゴライズと原因の仮定を言い出す。しかも自分でも、根拠に乏しいと表明しているのに。

小倉氏:自説の問題点を指摘されると、「自分は正義なので、それをやっかむ悪に攻撃されている」と、相手を非人間的な悪魔と決め付ける主張。しかし、群集心理に過ぎない事を統一集団による陰謀と思いこんでいる、その他現実の取材や分析などがおかしいなどといった、道理の通った異論や反論に対する、具体的な再反論はしないし、間違いも認めない。
大谷氏:自説の問題点を指摘されると、「自分は正義なので、それをやっかむ悪に攻撃されている」と、相手を非人間的な悪魔と決め付ける主張。しかし、萌えオタや性犯罪等の分析がおかしい、その他現実の取材や分析などがおかしいなどといった、道理の通った異論や反論に対する、具体的な再反論はしないし、間違いも認めない。

小倉氏:「ネット右翼の組織的行動」なる自分独自の造語・カテゴライズ・分析を、根拠も定義も曖昧なまま(より厳しく言えば間違っているといえる)、あたかも一般論のごとく居直る。
大谷氏:「フィギュア萌え族」なる自分独自の造語・カテゴライズ・分析を、根拠も定義も曖昧なまま(より厳しく言えば間違っているといえる)、あたかも一般論のごとく居直る。


まとめ

 両者の根本的な問題。そもそも、自説に大きな欠陥があるからこそ、強い批判や攻撃にされているのに、それを決して認めない(もしくは認識できない)。見当違いな強弁や居直りを続ける。
 しかし、小倉氏の、相手の批判に正面から立ち向かわず、巧みに話を逸らし、自分の言いたい事だけを目に触れやすいところに置くことによって、事情をよく知らない不特定多数にはあたかも自分が一方的な被害者であるかのように見せかける、厚顔無恥な詭弁のテクニックは、実に絶妙です。本当に。
 インターネット上の活動で、卑怯な方法をとっても恥じない卑劣さと、何を言われても馬耳東風で聞き流せる厚顔無恥さ(これはやろうと思っても難しい)を持ち合わせる事ができるなら、今回の小倉弁護士のやり方は参考になるでしょう。

小倉秀夫の「IT法のTop Front」http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/

2005/2/14追記
 小倉弁護士、2/13分の「新しいテクニカルタームの創造」で、一見落ち着いて分析しているようですが、天然ボケなのか意図的な詭弁なのか、明らかにおかしな事を書いている。
 小倉弁護士は、ここでもとにかく、フレーミング/火災状態(小倉式用語は使いません)になる原因は、「政治信条が違うから攻撃している」と言い張りつづけている。まあ、そういう原因要素も含まれはするでしょう。
 しかし、小倉弁護士が「ネット右翼の攻撃を受けた」としているブログや、自身が批判に晒されている大きな理由として、多くの人々が散々指摘している、「明らかにおかしな論理や根拠の薄弱さ(例:テロや戦闘が頻発しているイラクでテロの被害に遭うのと、インド洋方面で突発的な大津波に遭うのとは、被害者の自己責任度は等しいという、例の珍説)、批判的意見に対する対応のまずさ」という、原因や問題拡大の明らかに重要な要因については、ものの見事に無視。
 こんなやり口や分析能力で、「テクニカルタームの創作」なんて、勘弁願いたい。