うたわれるもの 第9話 「その名は東方不敗! ニウェ皇見参」「禁忌」

 以前からの不満は、敵側が馬鹿で下劣だったり、主人公側に都合のいい行動をとってくれたりといったことでしたが、国外からの敵との戦いになって、ようやく強くて貫禄のある敵になった。
 どれぐらい貫禄があるかというと声が東方不敗@秋元羊介氏。でもってハクオロの低姿勢の意図を正確に見抜いて興味を持つ利発さと余裕、手際よく侵攻を仕掛ける判断の早さ、ハクオロとの直接対決出の合理性*1を蹴飛ばしたようなケレン味ぶりなど。
 ハクオロの方は、謎の素性に由来するらしき爆薬の知識を、単純な攻撃に使うのではなく、相手側の行動を誘導して兵站を一箇所に集めてそこに仕掛けるという知略ぶり。爆薬の使用はこの世界の薬師では禁忌とされていながらそれを使わざるをえないし、その事以外にもそもそも敵兵とはいえ多くを殺す事をしなければならない王としての立場の苦しさ、それをアルルゥとエルルゥには見せたくないハクオロと、それを直視しようとするアルルゥ
 余談ながら、爆薬による火災のさらに後、敵兵へさらに苛烈に攻撃している事について。ドラマ的には戦いとはそこまで非情に徹しなければならないという事。現実的な戦術としても追撃の徹底は理にかなっている。

*1:火災の真っ只中今までどこにいたのか?など